じつは、このパットラボ、以前はキャロウェイ本社のある東京・港区白金台にあったのですが、昨年10月より、東京駅から程近い、丸の内のキャロウェイアパレル丸の内路面店に移転しています。きれいなお店ですね。
で、早速フィッティング開始なのですが、まずは、病院の問診票のようなアンケートに記入です。使用しているパター、ボールや、パッティングで抱えている悩みなどを書き込んでいきます。

次は、パットラボのメインの行程である、パッティングの現状チェックです。パットラボに行くときにはみなさん、ご自分のパターを絶対にお忘れなく! そのほうがより、はっきりと問題点が浮き彫りになりますから。チェックには、SAM(Science & Motion)という計測器を使用するのですが、動きを検知するためのセンサーをパターのシャフトに装着。

これで7球、3m先のカップに向かって打ちます。ちなみに、7球全部カップインさせる人は、年間に1人か2人くらいだそうです。

さて、7球打つと、そのデータが画面に表れ、自分のパッティングが丸裸となります! 出てくるデータは、大きく分けて、以下の6つ。
① アドレス時のフェースの向き
② インパクト時の、フェースの向きとヘッド軌道の向き
③ 真上から見たヘッドの軌道と、インパクト時の打点位置
④ 真横から見たスイング軌道と、インパクト時のシャフトの傾き
⑤ ストローク中のフェースの回転
⑥ ストロークのリズム
もう、はっきりと弱点があぶりだされます。筆者は、①のアドレスの向きについて、プロ並み(!)の再現性とお褒めの言葉をいただき、悦に入っていましたが、残念ながら良かったのはそこまで。自分のなかでは、バックスイングでヘッドが揺れるのが気になっていたのですが、これは③のヘッド軌道のデータでブレブレの線になって表れて、丸わかりでした。

さらに同じく③のインパクト時の打点位置も、平均で約11㎜もセンターからトウ側へずれていて、しかも、4.1度もトウが上がっているためにフェースの下側で打ってしまっているとのこと。自分ではてっきり、ちゃんと インパクトしていると思っていたんですけどね。これでは、右に押し出してしまったり、思ったより転がらずにショートしてしまったりという悩みも当然です。フィッターさんのお話だと、だいたい打点が10mmずれると、15%ものエネルギーロスが発生するそう。これはつまり、10mを打ちたいと思っても、8.5mでブレーキがかかるということ。悲しい……。

でも、いくら問題が出てきても、ご安心を。フィッターさんが、数多くのオデッセイのラインアップから、課題を解決してくれる性能を持つ、最適なパター(試打用)を選んでくれます。

しかも、選ぶだけではなくて、併設されている工房で、ライ角の調整などもすぐにやってくれるから、すごい! 実際に筆者は、トウを上げて打っているデータに合わせて、ライ角を変えてもらったので、構えたときのヘッドの座りも良く、より芯でインパクトできている感じも伝わってきました。感動です!

以上のプロセスから、“このパターで決まり”となって、丸の内路面店に実際の商品がある場合は、すぐに工房で調整を施して購入となります。以前、白金台にパットラボがあった際は、即購入はできず、データを印刷して販売店に持っていって、そこで購入という形だったので、これもうれしいポイントですね。

フィッターさんいわく、フィッティングを体験された方のほとんどが、「自分がそんなふうに打っているなんて知らなかった」とビックリされるそう。また、選んでもらったパターで打ったときの驚きもかなりのもののようで、実際にコースで使って、「すごく良かった!」と、喜びの声を寄せられる方も多いそうです。みなさんも、以下のアドレスから予約して、ぜひ体験してみてください。料金は2000円+税ですが、価格以上の価値を感じてもらえるはずです。グリーン上のパフォーマンスが、ガラッと変わるかもしれませんよ。
キャロウェイアパレル 丸の内路面店
〒100-0005
東京都千代田区丸の内2-1-1
明治安田生命ビル MY PLAZA 1F
*最適なスペック結果とパッティングデータはプリントアウトして差し上げます。
パターセレクトは約50分を要します。現在ご使用中のパターをお持ちください。