ドライバーの4モデルは、スタンダードのROGUE ST MAX、ドローバイアスのROGUE ST MAX D、超軽量なROGUE ST MAX FAST、より強い強弾道を実現するROGUE ST MAX LSとなっています。今回は、このうちのROGUE ST MAX、ROGUE ST MAX D、ROGUE ST MAX LSの3つを打ってみました。

まず、構えたときの印象からお伝えすると、ROGUE ST MAX、ROGUE ST MAX Dは、キャロウェイらしい、きれいな丸いヘッド形状をしています。ROGUE ST MAX Dは、ドローバイアスだからといって、とくにフックフェースにされているわけでもなく、ROGUE ST MAXと同様にターゲットにスクエアなフェース面となっています。とても構えやすい形状と言えます。一方で、ROGUE ST MAX LSは455㎤と、ややヘッド体積が小さく、構えたときも小ぶりに見えるようになっています。いかにも操作性が良さそうなフォルムです。

STの名前からも想像できるように、ROGUE STではキャロウェイ自慢のボール初速がさらに追求されています。昨年から搭載されているJAILBREAK AIスピードフレーム、同じくAI設計のFLASHフェースSS22はもちろんのこと、一体成型で剛性が高められたボディ構造、新たにヘッド最後方部に搭載されたタングステン・スピードカートリッジなど、あらゆる箇所が最適化されており、昨年のEPICシリーズを超えるスピードでボールがヘッドから放たれるようになっています。

実際に打ってみても、ボールスピードには驚かされます。GBB EPICシリーズ、ROGUEシリーズ、EPIC FLASHシリーズ、MAVRIKシリーズ、EPICシリーズと、過去5年のモデルでその速さの進化には慣れてきているつもりでしたが、それでもROGUE STドライバーシリーズをスイングすると、「凄く速い!」と感じました。

また、印象的なのはボールの高さです。3モデルのどれを打っても、高弾道ばかりです。トップボールぎりぎりの感じでインパクトしないと、低い球はなかなか出ないのではないかとさえ感じました。しかも、その高弾道のほとんどが、しっかりとコースの幅に収まり、しかもアゲインストの風のなかでも強い球で飛んでいきます。飛ばせる性能だけでなく、安定感もさらに増しているように思いました。なお傾向としては、ROGUE ST MAX、ROGUE ST MAX LSがストレートな球筋で、ROGUE ST MAX Dも基本的にストレートですが、やはり、ややつかまりがいいように感じました。

そして、筆者がいちばん凄いと思ったのは、ヘッドの剛性の高さと、それによるインパクトのフィーリングです。昨年のEPICシリーズを初めて打ったときも、ミスヒットした際にヘッドが変な振動を起こさない感覚にびっくりしましたが、ROGUE STのドライバーでは、その印象がさらに強まりました。フェースの下側やトウ寄りでヒットしたなと思っても、その感触が手にあまり伝わってこず、しかもボールが真っすぐ高く飛んでいくため、「本当にいまのは、ミスヒットだったのか?」と疑ってしまうほどです。当然、フェースの高初速エリアが拡大していることもあるでしょうが、この感覚は、NEW JAILBREAK AI スピードフレームとボディが、インパクトのエネルギーを逃すことなくフェースに集中させているからこそのものでもあるでしょう。個人的にはこの部分に、キャロウェイのボール初速を生み出すテクノロジーの進化をもっとも思い知らされました。

ドライバーのレポートは以上となりますが、続けて、近日中にROGUE STのフェアウェイウッド、ユーティリティについてもお届けする予定となっています。こちらもかなりの性能を感じたことだけは、先にお伝えしておきます。公開まで、もう少々お待ちください。
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