簡単に「GREAT BIG BERTHA」シリーズを説明しておくと、キャロウェイが長年、研究開発してきたなかでも最良のテクノロジーと、高い性能を実現するために必要とされる最良の素材を、惜しみなく投入したモデルということになります。鹿又さんも、「クルマで言ったらコンセプトカーのように、ここまでやったらすごいことができるぞというものをすべて注ぎ込んだモデル」と表現し、「どういう結果が出るのか、非常に興味深いです」と、今回の試打を楽しみにしていたそうです。

● GREAT BIG BERTHAドライバー
まず鹿又さんが手にしたのは、ドライバー。構えてすぐに、「振りやすいイメージがどんどん出てきます」と、感心した様子です。
「フェース面がすごくスクエアで、ロフトも真っすぐに見えるんです」
鹿又さんが一振りすると、いきなり246.8ヤードと、250ヤード近いナイスショットです。
「いまクラブスピードが40m/秒で、ボールスピードは約60m/秒なので、一般的なゴルファーに多い数字です。それで打ち出し角が15.7度としっかり高さも出て、スピンが2035回転/分ですから、高打ち出し、低スピン。このクラブスピードで、あの球がすごく簡単に打てるというのは、正直、クラブ性能以外の何ものでもないです。すごく効率がいいですよね」

試打を続けていくと、さらに飛距離の数字が上がっていきます。248ヤード、250ヤード超……。鹿又さんはその要因を、「アドレスしやすく、振っていてヘッドの位置がすごくわかるから、自分で当てたいところにしっかり当てていけるんです」と説明します。
「コントロールもしやすいですし、どんどん振れていくから、結果的にスピードも上がる。それでいて、オフセンターヒットしても球の曲がりがすごく少ないんですよ。芯からズレても、ナイスショットと距離が変わりません」

ボールスピードについては、「キャロウェイさんは、速いのがもう当たり前になっているから」と笑いつつ、鹿又さんは「GREAT BIG BERTHAドライバー」の弾道などへの驚きを、いま一度強調します。
「打ち出し角が出て、スピンが少ないというのを技術でやろうとすると、すごく大変です。それをやってくれているというのは、このクラブのいちばんの魅力ですね。それでいて球が曲がらないんですから。あとは、やっぱり振りやすいこと。曲がらないドライバーには、振りにくいものもあるのですが、とにかく振りやすいから、振っていてストレスがないです。打っていて楽しいですね、このドライバー」
●GREAT BIG BERTHA アイアン
今回の試打で鹿又さんがもっとも楽しみにしていたのが、「GREAT BIG BERTHAアイアン」。I#7で試打しました。
「GREAT BIG BERTHAアイアンは、フェースとボディがチタンででき上がっていて、余剰重量分のタングステンをバックフェースに入れています。どういうフィーリングで、どういう球が出るのか、僕も未知なんですよ。7番でロフト30度という設定なので、決して飛び系のアイアンとは言えません。それもふまえて打ってみたいと思います」

アドレスを取り、「構えやすいです。トップブレードの厚さはしっかりあるので、すごく安心感があるのですが、ネック周りのところがすごくすっきりとしていて、とてもアライメントが取りやすいです」というヘッドから1球目が放たれると、鹿又さんの予想は良い意味で裏切られたようです。
「気持ちいい。もっとすごく弾く感じになるのかなと勝手に想像していたんですけど、全然そうじゃありません。打感は、すごく上質なフォージドのアイアンみたいです。弾道も、しっかりスピンが入って、狙っていけるものになっているので、こういう構造ですよと聞かなかったら、まったくわからないですね」

数球試したデータでは、飛距離が170~175ヤードで、ミート率も1.47などと高く、スピン量は5000回転/分を超える数値を記録しました。
「以前はよく、スピン量=番手×1000回転/分と言っていたんですが、それは7番のロフトがもっと多かったときの数字です。普段打っているなかでは、ロフト30度のアイアンで5000回転/分を超えたら、僕のなかではすごくスピンが入るという評価です。これなら充分、グリーンに止められる球になるので、とてもよくできている数値だと思います」
さらに鹿又さんは、「GREAT BIG BERTHAアイアン」の寛容性の高さを、「いままで感じたことがないくらい」とまで評価します。
「曲がらないですね。いま打ったボールも、ヒールの下側なんですよ。普通のアイアンだったら、フェースが被ってきて、低い球で左に出るはずなんですけど、ヘッドがブレずに、ほんの少し左に、球の高さなどはまったく変わらず出ていっています。距離もまったく同じ感じです」

ユーティリティ同様、鹿又さんは最後の1球で再び、出力を上げたスイングを試しました。
「すごい。7番で飛ばしたいときもあるので、ちょっとだけ振ったら、ミート率1.48ですよ。スピンが4930回転/分なので、ほぼ5000回転/分。トータルの距離が179ヤード。何がこのアイアンで言えるかというと、必要な距離の幅というのを自分の意思でちゃんとつくっていけるということ。すごく距離をつくりやすいです。いいですね。4980回転/分で180ヤードを出せるんだったら、どこでもグリーンを狙えますね」
●GREAT BIG BERTHA フェアウェイウッド
次に試したのが、フェアウェイウッドのW#3。鹿又さんは、「自分の場合、3番ウッドはヘッドスピード的に、打てる限界を超えたクラブです。使えないから、普段のラウンドで入れていないくらいなんです」と言いながらも、GREAT BIG BERTHAでは1球目からナイスボールが飛んでいきます。
「いきなり、クラブスピードが39.3m/秒、ミート率1.50ですよ。距離は232ヤード。ドライバーの距離から考えたら、もう充分な数字が1球目から出ています。本当に驚きです」

フェアウェイウッドでも、やはり構えやすさが効果的なようです。
「すごく座りがいいんですよ。どこに置いても、きれいにターゲットにロフトが向いてくれるので、とてもアドレスしやすいです。こういう、つくり込みの良いフェアウェイウッドは、とくにコースに行ったときにすごく結果がいいですよね」

その後もグッドショットを続ける鹿又さんが、何より目を見張ったのは、ドライバー同様、球の高さとミスヒットへの強さです。
「やっぱり、球が上がるんですよね。いま打ったボールも、実際に当たった場所はヒール側の下のほうです。でも、ちゃんと打ち出し角を出してくれて上がっていくので、大きなミスには全然ならないですね。ドライバーでだいたい240ヤードから250ヤードを打っている自分が、フェアウェイウッドでティーアップせずに230ヤードというのは、ロフトを考えても最高の数字だと思うんです。いままでできなかったことが、ちょっとできる感じになりますよね。攻め方が全然、変わると思います」
● GREAT BIG BERTHA ユーティリティ
ユーティリティ(4H。ロフト20度)を試しても、絶賛や結果は大きく変わりません。
「やっぱり、全体の流れが同じにできていますね。アドレスしたときに座りが良くて、ロフトが真っすぐに見えるというのは、ドライバーから全部共通です。同じイメージで、すごく構えやすいです。(1球目を打って)振りやすいですね。また、いきなりクラブスピード35.5m/秒、ミート率1.50ですよ。距離が197ヤード。狙ったところに飛んでいきます。(2球目は)ミート率1.49で、飛距離が200ヤード。自分の打ちたい球筋がちゃんと出て、寛容性をすごく感じるヘッドです。当然、クラブが短くなっていったとき、ミート率の数字がだんだん下がるのが普通なんですが、ずっと1.50に近い数字が出ているというのは、いままで経験したことがありませんね」

そのうえで鹿又さんは、「GREAT BIG BERTHAユーティリティ」が、ユーティリティに求められるものをしっかり備えていることも指摘します。
「こういうグリーンを狙うクラブは、やさしい条件として高さが出ることと、タテの距離がズレないことがいちばん。まさしく、そういうクラブに仕上がっています。いちばん嫌なのは、飛んだり飛ばなかったりすること。でも、このユーティリティは高い次元で飛んでいるなかで、前後がズレません。いちばんいい素材、テクノロジーがしっかり入っていることが、こういう数字に表れているんだろうなと思います」

ユーティリティでの最後の一打で、鹿又さんはあえて出力を上げたスイングを試し、次のような評価を「GREAT BIG BERTHA」のウッド類に与えました。
「ちょっと飛ばしたいと思って振りました。ミート率1.50で209ヤード。飛ばしたい分だけ、ちゃんと飛んでいるんです。やっぱり、自分で思ったように動かせるというところがシリーズでずっと共通ですね。ゴルフクラブを道具として考えたとき、こんな使いやすい道具はないです」
試打を終えた鹿又さんに、シリーズ全体の総評をうかがいました。まず、評価ポイントとして挙がったのが、完成度の高さです。
「すべてのクラブのつくり込みの良さですね。このつくりこみの良さというのは、まず、アドレスしたときに、すごく構えやすいということ。プレーヤーの感覚をまったく邪魔しないという意味で、構えやすいです。そして、クラブ全体の手にしたときのフィーリング、シルエット、打った音、弾道。これらがドライバーからアイアンまで、すべてトータルで同じで、違和感を覚えるところがいっさいありませんでした。まず、そこに驚きました」

そして何より、打った結果のすばらしさです。
「僕が試打しているなかで、ドライバーで250ヤード、W#3で230ヤード、4Hで200ヤード、I#7で170ヤード。自分のパワーを考えたら、もう理想を超えた数字だと思います。なぜ、その数字が出たのかといえば、『GREAT BIG BERTHA』のコンセプトにあるように、究極のテクノロジー、究極の素材を惜しみなく注ぎ込んだからこそだと思いますし、その証がミート率にも表れていたと思います。ドライバーからアイアンまで、すべて1.50に近い数字が並んでいましたが、これは技術だけでは、どうにかなるものでは絶対ないので、まさしく『GREAT BIG BERTHA』のコンセプトどおりの結果になっていると思いますね。けっして安いクラブではありませんが、使っていくと、価格以上の価値というのを絶対に感じてもらえると思います。ぜひ、みなさんも打ってみて、このフィーリング、感覚というのを体感してほしいと思いますね」
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