パーオン率やショットの精度はプロのように高くありませんから、当然、グリーン周りから打つ場面が、1ラウンドで何度も何度も訪れます。たとえば1ラウンドでパーオンが4ホールとしたら、グリーンを外しているのは残り14ホール。そこからいつもなら3打かかっているところを、もし半分でも“寄せワン”できたら、それだけで7打も違ってくることになります。
さらに、アプローチの成功確率が高まれば、心理的な影響も少なくないはずです。グリーン周りで行ったり来たりしたり、チャックリで1mも飛ばなかったりしたときのショックはとてつもなく大きいですし、逆にアプローチがうまくいく算段ができれば、2打目や3打目に対して、「グリーン近くまで行けば、それでOK」と、気楽に臨むことができます。その結果、プレッシャーが軽減され、ナイスオンとなる可能性も高まり、さらにスコアアップが望めるという好循環にもなってくるのではないでしょうか。
そういったこともあって、レッスンなどでは、「アプローチをもっと練習しよう!」と、よく言われるわけですが、ここでオススメしたいのは、「練習だけでなく、クラブチョイスにも気を配ってみてはいかがでしょうか?」ということ。ある程度レベルの高いプレーヤーであってもアプローチが常にうまくいくわけではありませんし、フルショットとは違って繊細なクラブコントロールも必要とされます。ならば、クラブ選びの時点で、難しさをなるべく排除しておくのも大事なのではないか、ということです。

前置きが長くなりましたが、ぜひチェックしていただきたいのが、デザインがリニューアルされて登場した「X-ACTチッパー」です。長さやヘッド形状はパターにとても近くて、違うのは37度もつけられたロフト。

これにより、パッティングと同じようにストロークするだけでボールが浮き上がり、簡単にアプローチを成功させることができます。また、ワイドソールになっているおかげで、地面を滑ってくれますから、ダフリ、トップの心配もいりません。さらに、芝の上だけでなく、浅めのバンカーなどにも充分対応可能で、難易度の高いベアグラウンドからでもナイスリカバリーを楽に実現してくれます。
ウェッジの場合、打点位置によって大きく飛んだり、思ったよりも飛ばなかったりといったことが起こりますが、「X-ACTチッパー」ではフェースにポリマーインサートを搭載していますから、心地良い打感とともに、距離のバラつきも軽減。やや太めでパラレル形状のグリップを採用していることにより、手首の余計な動きも抑制されるため、ミスヒットも格段に減らすことができます。

ラインアップには34.5インチの男性用だけでなく、33.5インチの女性用も用意し、6月4日発売開始です。

ゴルフバッグに入れられるクラブは、全部で14本。一見少ないようですが、常に数ヤード刻みで距離感を出していけるわけではないアマチュアゴルファーにとっては、充分多い数と捉えることもできそうです。あらためてセッティングを見直し、どれか1本の代わりに「X-ACTチッパー」を入れることを考えてみてもよいのではないでしょうか。ベストスコア更新や、大きなスコア改善が待っているかもしれません。