今回のリニューアルされた「TOULONパター」も、ステンレススチール削り出しのヘッドで、ODYSSEY唯一のノンインサートパターとなっているところは、これまでと変わりがありません。とても美しいフォルムにブラックPVD仕上げが施されており、高級感や存在感は抜群です。

一方で、性能面ではブラッシュアップがなされています。もっとも大きいポイントは、浅重心で、かつ高慣性モーメント設計となっていることです。従来はヘッド重量調整用のプレートがソールの中央部分に装着されていましたが、新しい「TOULONパター」では存在しません。その代わり、ソールのフェースに近い場所のトウ・ヒールにタングステンウェイトが搭載され、浅重心化を実現しています。

浅重心にすることで何が良いかといえば、ボールの転がりです。打ち出されたボールは、従来よりもバックスピンが抑制され、スムーズな順回転で転がっていきます。意図した方向、距離に打っていきやすくなったと言い換えることもできます。
また、トウ・ヒールにタングステンウェイトを設置したことにより、トウ・ヒール方向の慣性モーメントも高まりました。結果、ヘッドの無駄な挙動が抑えられ、オフセンターヒット時でもヘッドがブレにくく、打ち出していく方向も安定するようになりました。よりカップインの確率を高めてくれるモデルになったと言えるでしょう。

新しい「TOULONパター」では、フェースの処理にも手が加えられています。これまでは、ひし形をしたダイヤモンドパターンが深い溝で数多く入れられ、各ダイヤモンドパターンのなかにドットに近い短めのラインもある、ダイヤモンドミル・フェースが採用されていました。今回は、その短めのラインが長いラインに変化。これがダイヤモンドパターンの中央を貫いているため、フェース面にはたくさんの三角形の溝が並んだ形となっており、加えて、フェース全面にミーリング加工も施されています。ダイヤモンドグルーブ・フェースと呼ばれる処理で、これにより、一般的なミルド加工のフェースよりも大幅にボールに順回転がかかるようになって、ボールの転がりがさらに良くなりました。

カラーリングにも注目です。装着されたNEW STROKE LABシャフトのカーボン部分には、TOULONのブランドカラーであるグリーンが採用され、グリップ、パターカバーにおいても、グリーンの面積が大きくなりました。全体に、とても上品で落ち着いた雰囲気の仕上がりです。なお、NEW STROKE LABシャフトに加えて、スチールシャフトもカスタム対応で選択することが可能となっています。

SAN DIEGOとATLANTAは2022年1月14日から、CHICAGOとLAS VEGASは2022年2月11日から、それぞれ発売予定となっています。オデッセイ オンラインストアとCALLAWAY SELECTED STOREでのみ展開される製品となっていますので、お店で実物をチェックしたいといった方は、CALLAWAY SELECTED STOREから検索してご確認ください。
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