SMALL BATCHとは、小ロットを意味する英語。「TOULON SMALL BATCH」は、とても少ない数のパターを製作し、数量限定で発売しているシリーズとなります。製法や素材などにもこだわっており、ヘッドは1ピースの削り出し。またヘッド形状も、その多くが通常製品では展開されていないタイプとなっています。
アメリカでは1年ほど前からスタートして高い人気となっており、日本でも昨年10月に初登場。現在まで、5モデルが国内で発売となっています。小ロットということで、オデッセイのECサイトのみでの取り扱いとなっており、値段も高価格ですが、製品の仕上がりプラス、そのレア度も手伝ってか、これまでの各モデルはいずれも、発売からあまり時間を置かずに完売となりました。

これまでの主なモデルも、いくつかご紹介しておきましょう。昨年10月に記念すべき日本初上陸モデルとなったのは、TOULON SMALL BATCH SANTA MONICAパターです。形状は、SAN DIEGOをもとにしたブレードタイプですが、ソールには通常製品にはない、3つの平面で船底型に形づくられたトライ・ソールデザインを採用。またサンタモニカは、アメリカを横断する有名な国道、ルート66の終着点ということで、ソールのヒール部に終着点を示す標識を模した刻印が入れられているところも特徴的でした。

今年のメジャー第1戦の時期に合わせて発売されたのは、TOULON SMALL BATCH MAGNOLIA RSパター。MAGNOLIAは、そのメジャーの開催地に通じる並木道でもおなじみの木蓮。フェースのトウ側には、木蓮の花があしらわれました。ヘッドはハイトウデザインにシンプルなバックフランジ、フローネックを持つ、クラシカルなブレードタイプ。そして何よりも注目なのが、ヘッド素材の904Lステンレススチールです。これは高強度で腐食に強く、誰もが知る高級腕時計や宇宙産業などでも使用されているスーパーステンレス。成形加工にも特殊な技術や多くの時間が必要とされますが、「TOULON SMALL BATCH」という特別なプログラムに相応しい素材ということで選ばれました。なお、名前にあるRSは、Really Specialの略。美しさや素材、パフォーマンスなどに対する飽くなき探求心を象徴するものとして入れられているわけですが、まさに904Lステンレススチールの採用を示した2文字であると言えます。

5月17日に発売開始となる、最新の第6弾、TOULON SMALL BATCH SSM PROTOパターについても見ておきましょう。このパターは、歴史に残る形状の1つ、キャッシュインタイプのT字型ヘッドを採用したモデルです。キャッシュインは、このパターを使うと、よくパットが入って賞金も入ってくるということでついた呼び名であり、かつてはツアーでも市場でも、相当な人気を誇ったパターでした。名前にあるSSMは、このタイプの元祖と言えるモデルが初めて設計された、アメリカ・ミシガン州の都市、スー・セント・マリー(Sault Sainte Marie)を示しています。

このパターで特徴的なのは、フェースでしょう。その形状から、右打ち、左打ちの両方に対応しており、両面にTOULON独自のダイヤモンドミル・パターンが刻まれています。また、ヘッド形状はクラシカルですが、現代的な工夫も施されています。ソールのトウ・ヒールに、タングステンウェイトを搭載。最近の一般的なパターヘッド重量を実現しながら、安定したストロークとミスヒットへの強さももたらしてくれるパターに仕上がっています。

仕上げは、ミッドナイトブラック。独特の深みのある色合いで、美しさが際立つヘッドとなっています。また、ソールには、特別なモデルであることを示すTOULON GARAGEのロゴが入れられており、右打ち側フェースのネック近くには、SMALL BATCHを示すSBの文字も刻印されています。

「TOULON SMALL BATCH」には、貴重なモデルならではの付属品もあります。ヘッドカバーは「TOULON SMALL BATCH」専用のものとなっており、「TOULON SMALL BATCH」製品であることを示す証明書も用意。それらは、製品とともに専用のボックスに梱包されて、購入者の元へと届けられます。
「TOULON SMALL BATCH」は今後も、月ごとに1モデルずつ発売されていく予定となっています。オデッセイWEBサイト内に設けられた「TOULON SMALL BATCH」専用ページには、発売が近づいてくると商品紹介ページも公開されますので、ぜひ頻繁にチェックしてみてください。
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TOULON SMALL BATCH SSM PROTOパターの製品紹介はコチラ!