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なぜいま長尺パターが大人気なのか!? 「2-BALL TEN BROOMSTICK パター」「2-BALL TEN ARM LOCK パター」 | キャロウェイゴルフ公式サイト

なぜいま長尺パターが大人気なのか!? 「2-BALL TEN BROOMSTICK パター」「2-BALL TEN ARM LOCK パター」

2023.02.28 招待する
オデッセイから2023年モデルとして、「WHITE HOT VERSAパター」や「TRI-HOT 5Kパター」の追加ラインアップが新登場しましたが、ほかにもリニューアル発売となった製品があります。長尺の「2-BALL TEN BROOMSTICK パター」と、左腕に固定するタイプの「2-BALL TEN ARM LOCK パター」です。この2つのスタイルのパターは、最近ではプロだけでなくアマチュアゴルファーにも人気とのことです。

今回のモデルは、2-BALL TENのヘッドで、2つのディスクのセンターにラインが入っているところは2021年発売の前作と同じですが、インサートがマイクロヒンジ★インサートからホワイト・ホット インサートに変更されています。長さは前作と変わらず、「2-BALL TEN BROOMSTICKパター」が45インチ、「2-BALL TEN ARM LOCKパター」が39インチとなっています。

左/2-BALL TEN ARM LOCKパター 右/2-BALL TEN BROOMSTICKパター

なぜいまアマチュアゴルファーに人気が高いのかは、理由がはっきりとしませんが、もしかしたら他の人とは異なるものを求めているゴルファーが増えてきているということなのかもしれません。どちらもツアーで見ることが多いため、プロっぽさを感じられるということも要因として考えられそうです。

もちろん、「2-BALL TEN BROOMSTICKパター」「2-BALL TEN ARM LOCKパター」には、明確な利点もあります。先日公開した「パットラボ」の取材の際にお話を伺った、キャロウェイの本杉フィッターに、この2つのモデルの良さを聞いてみました。

「どちらも普通のパターより明らかに重たいので、安定感があり、少しゆっくり振れるというのはあります。重さに任せて振れますから、やさしく打てると思いますし、リズムが速くなってしまう人やストロークに悩んでいて、テイクバックでヘッドを上げづらいという方には良いのではないでしょうか。ショートパットは、明らかに入ると思いますよ。ただ、ロングパットの距離感をいきなり合わせることは難しいかもしれませんので、その点は練習が必要だと思います」

本杉フィッターは、長年、ツアーでプロのパターを担当されてきた経験をお持ちということで、長尺やアームロック式のパターをプロが使用する理由も尋ねてみました。

「腰が痛いといった理由もありますが、やっぱりプロはイップスですね。普通のパターの場合、練習では手が動くのに、試合では動かず、全然違う方向に上がったり、バーンと打っちゃったりする人もいます。周りで見ていて、かわいそうになるくらいです。でも、そういった状況のプロが長尺やアームロック式にしてみると、けっこう動くようになったりします。普通のパターとは完全にスタイルが異なるので、感覚を変えるといいますか、リセットすることができるということなんでしょうね。アマチュアには、そこまでイップスになってしまう人は少ないでしょうけれど、本当にパッティングに悩んでいるとか、普通の打ち方ができないという方、また先ほども申し上げたとおり、安定感が欲しいという方には、一つのご提案になると思います」

ここであらためて、「2-BALL TEN BROOMSTICKパター」と「2-BALL TEN ARM LOCKパター」の構え方もおさらいしておきましょう。まず、「2-BALL TEN BROOMSTICKパター」ですが、左手は親指でグリップエンドを抑えるようにしながら上側のグリップを握ります。このとき、手やグリップエンドは体から離して、アンカリング(グリップエンドなどを体につけて安定させる行為。2016年から禁止)にならないように注意です。下側のグリップは右手で支えますが、親指を下にした普通の握り方と、親指を上側にしたクロウグリップのようなスタイルの2種類があります。全体としては、両肩、張った左ヒジ、パターを一体にして振っていく形です。

「2-BALL TEN ARM LOCKパター」は、長めのグリップを左手の前腕に沿わせるというのが通常のスタイルになります。これによりパターが固定されて、パッティングが安定します。右手側は本杉フィッターによれば、「その人の好みで、それぞれですね」とのこと。ヒジの近くに右手を被せるスタイルや、クロスハンド、クロウグリップなど、プロでもさまざまなスタイルが見られます。ヘッドに対してシャフトが斜めに入れられているため、かなりハンドファーストな形となるところも特徴的で、その分、ロフトが7度にもなっています。ちなみに女性ゴルファーの場合、いわゆる猿腕によりヒジが大きく反る人も多いため、「2-BALL TEN ARM LOCKパター」を構えても、普通のパターのようにシャフトが垂直に近い形となることがあるそうです。

また、「2-BALL TEN ARM LOCKパター」は、「グリップを前腕に沿わせない方法もありだと思います。手元側の重さがカウンターバランスになるので、全然いけると思いますよ」(本杉フィッター)とのこと。実際、筆者もグリップの下側を普通に握って試してみましたが、想像以上にストロークしやすいことにびっくりしました。かなりの安定感を感じました。ぜひ、ラウンドでもアームロック式のパターにチャレンジしてみたいと思いました。前腕にグリップを沿わせるスタイルが難しいと感じた際には、普通に握る方式に変えても良いわけですから。

「2-BALL TEN BROOMSTICKパター」「2-BALL TEN ARM LOCKパター」は、すでにお店に並んでいます。見かけた際は、ぜひ、いろんな構え方でボールを転がしてみてはいかがでしょうか。通常のパターの良さを再確認することになるかもしれませんし、思いがけず、「2-BALL TEN BROOMSTICKパター」や「2-BALL TEN ARM LOCKパター」がぴったりマッチするなんてこともあるかもしれません。

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