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話題騒然!AI設計のパターが登場 「Ai-ONEパター」「Ai-ONE MILLEDパター」 | キャロウェイゴルフ公式サイト

話題騒然!AI設計のパターが登場 「Ai-ONEパター」「Ai-ONE MILLEDパター」

2023.11.02 招待する
オデッセイから、ゴルフ史に刻まれるかもしれないエポックメイキングなパターが、また誕生しました。キャロウェイのクラブでお馴染みのAI設計をインサートの開発に導入してつくられた、「Ai-ONEパター」「Ai-ONE MILLEDパター」です。半年ほど前に行われたツアープロによるテストでは、全員から、「すぐに実戦投入したい」という声も上がったとのこと。どんな性能なのか、詳しく見ていきましょう。

今回、パターにもAI設計が採用された大きな理由は、パッティングでオフセンターヒットしたときのボールスピードのロスにあります。打点が、芯からトウやヒールに1cmずれると、ボールスピードは約20%も失われるそうです。10mのパットに置き換えれば、約2mもショートしてしまう計算になります。

「Ai-ONEパター」「Ai-ONE MILLEDパター」に採用されたインサートでは、キャロウェイのドライバーのように、裏面が複雑な隆起のある形状となっています。オフセンターヒットした際にもボールスピードが落ちないように、という条件を与えられてAIが設計したものです。

左/「Ai-ONEパター」のインサート  右/「Ai-ONE MILLEDパター」のインサート

完成した新しいインサートでは、打点が1cmずれた場合でも、ボールスピードのロスは約5%に抑えられるとのこと。10mのパットに換算すると、50cmのショートということになります。10mから2mショートした場合、3パットの可能性はかなり大きそうですが、50cmなら2パットで収めることはそれほど難しくないでしょう。本当に大きな違いです。いわば、「オフセンターも芯になっているインサート」が完成したということになります。プロにとってもそうですが、安定して芯でボールをヒットできないアマチュアゴルファーにとっては、なおさら画期的なパターと言えるかもしれません。

左/Ai-ONEパター  右/Ai-ONE MILLEDパター

このAI設計のインサートには、「Ai-ONEパター」と「Ai-ONE MILLEDパター」のそれぞれで別の素材が使用されています。まず、「Ai-ONEパター」ですが、こちらは裏側がアルミで、インパクトする側はウレタンという二重構造となっています。当初、オデッセイではすべてをウレタンで製作する予定でしたが、AI設計の複雑な形状を再現することは難しく、AIが推奨していた素材のアルミと組み合わせる手法に辿りつきました。

一方、「Ai-ONE MILLEDパター」では、6-4チタンが採用されています。先述のように、AIは素材の第一候補としてアルミを推奨していましたが、アルミだけでは耐久性に難があり、AIでのさらなるテストの結果、6-4チタンが導き出されました。

なお、「Ai-ONEパター」のインサートでは、ウレタンのインパクト面に横方向の溝が多数刻まれており、「Ai-ONE MILLEDパター」のインサート表面には、ミーリングの模様を見ることができます。「Ai-ONEパター」の溝は、ホワイト・ホットインサートの打感、打音に近づけるためのもので、「Ai-ONE MILLEDパター」ではミルドパターらしい金属的なフィーリングのなかに、柔らかさも感じることができます。これらのインサートは、「Ai-ONEパター」「Ai-ONE MILLEDパター」のいずれも、ステンレススチール製で濃紺のPVD仕上げを施されたボディに搭載されています。

Ai-ONE MILLEDパターのインサート表面

「Ai-ONEパター」「Ai-ONE MILLEDパター」の注目ポイントは、インサートだけではありません。それぞれに、別の大きな特徴も持ち合わせています。「Ai-ONEパター」は、ブレードタイプではバックフェース部分に、マレットタイプではソール前方に、ポリカーボネート製の透明な窓を設置しており、インサート裏側のAI設計の複雑な形状が見えるようになっています。テクノロジーを、実際に打ったときだけでなく、目でも味わうことができるようにする工夫です。まさにキャロウェイの理念であるDSPD(Demonstrably Superior and Pleasingly Different =明らかに優れていて、その違いを楽しむことができる)を体現しています。

「Ai-ONE MILLEDパター」では、ソール前方のトウ・ヒールに約10gずつのウェイトを装着しているだけでなく、内部のトウ・ヒールにも最大約20g(モデルによって数値が異なります)のタングステンが搭載されています。これらの処理に、AI設計のインサートの効果を加えると、慣性モーメントは実質的に、TRI-HOT 5Kパター並みの数値を実現していることになるそうです。なお、「Ai-ONEパター」にも、ソール前方のトウ・ヒールにウェイトが設置されていますが、こちらは約15g×2となっています。

最後にもう1つ、見逃せないのが新しいシャフトです。すべてスチールでできていますが、「STROKE LAB 90シャフト」と名づけられています。従来のSTROKE LABシャフトは、カーボンとスチールでできていましたが、ツアープレーヤーからは、「やっぱり、スチール製のほうがいい」という意見が出ていました。ただ、それと同時に、「STROKE LABシャフトの安定感も欲しい」というフィードバックもあり、新たなスチール製シャフトが開発されることになったということです。

「STROKE LAB 90シャフト」は、90g台のスチール製と軽量なモデルに仕上がっていますが、バット部をSTROKE LABシャフトと同じ太さにしたことによりトルクが抑えられ、ストローク中のシャフトの無駄な動きを軽減します。また、手元側の内部にはカウンターウェイトも搭載。パター全体の慣性モーメントを高めています。

「Ai-ONEパター」のラインアップは、ブレードタイプの#1、幅の広いブレードのDOUBLE WIDE DB、ツノ型にクランクホーゼルを組み合わせた#7 CH、ツノ型にショートスラントネックの#7 S、そしてショートスラントネックを持つマレットのROSSIE Sという5種類となっています。

「Ai-ONE MILLEDパター」は、全部で8種類。ブレードのONE TとTWO T、小さめのマレットであるTHREE T SとSIX T、ツノ型のSEVEN T DBとSEVEN T CH、そして大型マレットのEIGHT T SとELEVEN T DBです。なお、名称にある「T」は、チタン(Titanium)を表しているものです。

10月中旬からはツアーでのプロモーションも始まっていますが、キャロウェイ・スタッフプレーヤーのジョン・ラームやサム・バーンズは、それに先駆けて8、9月からプロトタイプを実戦投入しています。また、ザンダー・シャウフェレも、「Ai-ONE #7 CHパター」を打ってみたとのことで、ZOZOチャンピオンシップ終了後に都内で行ったトークショーでは、次のようにインプレッションを語っていました。

「AI設計のフェースによって、オフセンターヒットでもボールのスピードやパフォーマンスが安定するということで、ツアーの担当者が僕に対して、『3パットが多すぎるから、これを使ったほうがいいんじゃないか』と勧めてきました。実際に打ってみると、感触は非常に良かったです。いま使っているパターとヘッド形状も近かったですし、個人的には赤い色が大好きですけど、ブルーのカラーも気に入っています。小窓があって、そこからフェースの裏側が見えるということで、見た目も非常にカッコいいですね。またアメリカに帰って本格的にテストをして、これにスイッチするかどうかを考えていきたいです」

石川遼プロは、ZOZOチャンピオンシップの練習グリーンで「Ai-ONEパター」「Ai-ONE MILLEDパター」の両方を試し、「第一印象はカッコいい!」とコメント。今後、より自分の好みのスタイルに調整したものをテストしていく予定です。

河本力プロは主に、現在使用しているものとほぼ同じ形状の「Ai-ONE ROSSIE Sパター」をテスト。「もともと高い打音のものが好きで、現在はマイクロヒンジ★インサートを使用していますが、このインサートも音が高くて気に入りました。初速が上がっているのも感じますし、距離を合わせやすそうです」

ほかにも、契約外の男子プロからは、以下のようなインプレッションが届いています。

「両方を比べれば、『Ai-ONEパター』のインサートが気に入りました。いま使用しているホワイト・ホットインサートよりも初速や音が出て、好みのフィーリングですね」(「Ai-ONE #7 CHパター」「AI MILLED ELEVEN Tパター」をテストしたプロ)

「『Ai-ONEパター』『Ai-ONE MILLEDパター』のどちらのインサートも好きです。グリーンの状態によって使い分けることができそうで、この2本があればグリーンで迷ったときに、パターに悩むことなく対応できるのではないかと思います」(「Ai-ONE ROSSIE Sパター」と「Ai-ONE MILLED TWO Tパター」をテストしたプロ)

女子のスタッフプレーヤーでは、上田桃子プロ、河本結プロが、主に「Ai-ONEパター」を、柏原明日架プロ、藤田光里プロが、「Ai-ONE MILLEDパター」を試したとのこと。上田プロと河本プロは、打点ブレに対する強さや初速、距離感の安定を実感していた一方、柏原プロと藤田プロは、「Ai-ONE MILLEDパター」の打感の良さ、柔らかさを高く評価していたそうです。

また、さっそくバッグに入れて試合に臨んだのが木村彩子プロ。10月19~22日に開催されたNOBUTA GROUP マスターズGC レディースで、「Ai-ONE MILLED TWO Tパター」を使用し、「音も出ますし、打感もしっかりあるのに、飛びすぎることがなく、初速が安定しているので、タッチが合わせやすいです」と、その印象を語っています。

木村プロ同様、すでに実戦投入した契約外女子プレーヤーからのコメントもお伝えしておきましょう。

「ホワイト・ホットインサートよりも初速が速くなく、振ったスピードで転がっていくのでタッチが合いやすいです」
「初速が安定するので、読んだラインに乗りやすいです」

なお、「Ai-ONEパター」「Ai-ONE MILLEDパター」ともに、優れたパフォーマンスはもちろんのこと、見た目の良さも多くのプレーヤーから好評だったようで、「『Ai-ONEパター』に設置された小窓は斬新で、おもしろい」「『Ai-ONE MILLEDパター』のブラックとゴールドの組み合わせがカッコいい」といった声が多く上がっていたそうです。

「Ai-ONEパター」「Ai-ONE MILLEDパター」の発売は、11月3日の予定となっています。ぜひ、お楽しみに!

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