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    オデッセイによれば、「3mの距離でフェースが1度傾くと、カップから外れてしまう」とのことですから、ターゲットにスクエアに構えられるかどうかは、本当に重要なことと言えます。なお、このVERSAアライメントは以前のもののままというわけでなく、フェース向きがずれて傾いたときにより認識しやすくなるよう、黒と白の帯の幅が見直されています。「WHITE HOT VERSAパター」のツノ型の「SEVEN」を、2013年モデルの同じ形状である#7と写真で見比べると、たしかに割合が変化していて、とくに「SEVEN」は、真ん中の白い帯がより太くなっていることがわかります。

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    左/2013年モデル#7、右/2023年モデル「SEVEN」

    筆者はまず、「ONE」を試してみましたが、やはり黒と白のコントラストがすぐに目に入ってきます。ヘッド、フェースのターゲットに対する角度が明らかにわかりやすく、構えやすいです。とくにショートパットの場面では、ドットや短いラインのアライメント以上に、「フェースをスクエアに向けられている」と感じることができ、自信を持ってしっかり打っていくことができるように感じます。じつは筆者も、10年前のVERSAパター(#7)を使用していたことがあるのですが、そのときも短い距離は強めにガツンとヒットできていたような記憶があります。

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    また、ストローク中にもVERSAアライメントの利点を感じることができました。打つときは基本的にボールを見ているわけですが、このときも視界のなかにVERSAアライメントの存在を 認識していますから、インパクトで正しくフェースを戻してくるための心強いガイドになってくれます。

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    ストローク中のヘッドの動きには、通常のブレードパター以上の安定感を感じました。ソールのトウ・ヒールのフェースに近い場所に、ウェイトが入れられているおかげでしょう。ウェイトのないブレードパターよりも、ややどっしり感があり、かといって操作性を損なっているわけでもありません。さすがに、グリップに急に力を加えるような始動をすれば、テイクバックでヘッドが揺れてしまうこともありますが、そうでなければヘッドはスムーズに、ぶれることなく上がり、スクエアにボールへと戻ってきてくれます。正確な方向性はVERSAアライメント、ストローク中のヘッドの安定感は高慣性モーメントがもたらしてくれますから、プレーヤーはとにかく距離感だけに集中してヒットしていけば、良い結果になるように思いました。

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    トウ・ヒールのウェイトの効果は、インパクト以降でも発揮されます。オフセンターヒットに対する強さです。あえて少し打点をトウやヒールにずらして打っても、ボールの打ち出し方向はあまり変わりませんし、ボールの推進力も低下しません。もちろんこれには、組み合わされているホワイト・ホット インサートの効果も関わっているのでしょう。大きくショートするようなミスは、かなり減るのではないでしょうか。

    試打では、「ONE」に加えて、新たな形状のマレットパターである「TWELVE」も打ってみました。まずフォルムに触れておくと、ELEVENのヘッドのトウ側とヒール側を、中間部から後方部にかけて一定に低くしたような感じです。違う言い方をすれば、#7の2本のツノの間を四角い箱で埋めたような形状にも見えます。全体の大きさは、ELEVENより少し小ぶりに見えます。

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    「TWELVE」のアライメントは、「ONE」のようにフェースに平行ではなく、ターゲット方向に白の太い帯が入っています。今回の「WHITE HOT VERSAパター」では、「TWELVE」だけがこのスタイルです。帯の幅は、ボールの直径に近い感じなので、まるで2-BALLアライメントを直線にしたようでもあります。細い線ではなくゾーンでカップまでのラインをイメージすることができ、これはこれで、カップに対して正確に構えやすいのではないかと思いました。また、ストローク中にも白い帯がしっかり目に入ってくるため、自然とまっすぐな打ち出しへと導いてくれる雰囲気もあります。

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    ストロークしたときの安定感は、「ONE」とあまり変わらない感じです。ソールウェイトのおかげでしょう。ただ注意したほうがいいと思ったのは、ストロークの感覚です。ELEVENパターを昨年打ったときにも感じたのですが、ヘッドは深重心に見えながら、実際は浅重心のため、見た目どおりに従来の大型マレットのような意識で打ってしまうと、インパクトが緩む傾向がありました。深重心による、ヘッドを後ろから押してくれる力がないためでしょう。ヘッドの動きにまかせるような打ち方ではなく、自分でしっかりとヒットしにいったときのほうが、良いパッティングができる気がしました。逆にいえば、自分でインパクトをコントロールしやすい、距離感をつくりやすいパターとも言えるのでしょう。

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    「WHITE HOT VERSAパター」のヘッドラインアップは、「ONE」、幅の広いブレードの「DOUBLE WIDE」、コンパクトなマレットの「THREE T」、人気のツノ型の「SEVEN」。ネックはダブルベントとショートスラントの2種類)、そして「TWELVE」(ネックはダブルベント、ショートスラント、センターシャフトの3種類)の5機種。シャフトはSTROKE LABシャフトとスチールシャフトが、それぞれに用意されています。本日2月3日から発売開始です。ぜひ、店頭でチェックしてみてください。

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    左上/ONE、左下/DOUBLE WIDE、右上/THREE T、右中/SEVEN、右下/TWELVE

    「WHITE HOT VERSAパター」の製品紹介はこちら
    ●ONE
    ●DOUBLE WIDE
    ●THREE T
    ●SEVEN
    ●TWELVE

    パワーアップして大復活!ここがスゴイよ「WHITE HOT VERSAパター」

    2023.02.03

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    「PARADYM」が大きな話題となっている一方で、オデッセイからも注目の2023年ニューモデルが発表になりました。「WHITE HOT VERSAパター」です。最大のポイントは、ヘッド上面に黒と白の部分を交互に配置しているところ。VERSAアライメントと呼ばれており、とくにアドレス時に大きな効果を発揮します。グリーン上での試打レポートと合わせて、このパターの全容を見ていきましょう。

    このVERSAアライメントは、じつは初登場ではありません。10年前の2013年、VERSAパターに搭載されたのが最初で、いまもかつてのモデルを愛用しているプロが存在します。いかにVERSAアライメントが優れているかを示していると言えるでしょう。昨年のZOZOチャンピオンシップで優勝したプレーヤーも、VERSAパターのうちの1つを使用していました。

    何よりの利点は、ボールをターゲットに対してスクエアに合わせやすいところです。黒と白のはっきりとした色のコントラストにより、ヘッド、フェース面の向いている方向がとても認識しやすく、アドレスしたときに傾いていれば、それが一目瞭然です。

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    実際に、キャロウェイ・スタッフプレーヤーの西村優菜プロ、上田桃子プロ、河本結プロが「WHITE HOT VERSAパター」のセットアップの正確性を証明しているムービーもありますので、ご覧ください。ぜひ注目してほしいのは、いきなりカップに向けてヘッドをセットしている点です。ボールに描かれているラインなどに合わせて、ヘッドを置いているわけではありません。それでも3人全員、フェースは見事にカップ内を捉えていますから、VERSAアライメントの効果は抜群です。

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