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    1. NEWS

    2025年の日本ツアーは全日程が終了。今季の平均飛距離1位の選手を調べると男子は河本力、女子は神谷そら。2人ともキャロウェイのドライバーを使っている選手だった。他のツアープロからもキャロウェイのドライバーは飛距離性能の高さ、ボールスピードの速さが評価されている。そこにはキャロウェイが1990年代から続けてきたフェース革命の歴史があった。


    ゴルフサプリ編集部

    90年代から続く、キャロウェイドライバーのフェース革命30年の歩み
    名器『ビッグバーサ』からAIフェースの『エリート』まで

    2025.12.17

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    河本も神谷も『エリート ◆◆◆シリーズ』

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    男子ツアーでは河本力が4年連続で平均飛距離1位。今季も316.3ヤードという驚異的な数字を記録した。河本のエースドライバーは『ELYTE ◆◆◆』。そのドライバーについては開幕前に次のように語っていた。

    「前作より曲がり幅が狭くなっているのに弾き感がすごい。このドライバーなら今年も平均飛距離1位になれそうです」

    まさに有言実行の1位だった。

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    女子ツアーでは年間平均飛距離261.92ヤードの神谷そらが1位。ドライバーは『ELYTE ◆◆◆TD』。神谷はオフシーズンのテスト中から絶賛していた。

    「シーズン中よりもヘッドスピードが遅いのに平均飛距離250ヤードを超えていたので、すぐに変えました」

    ツアーで取材していると、キャロウェイのドライバーについて「ボールスピードが速い」という声がよく聞かれるが、その秘密はどこにあるのか。ボールスピードに最も影響するのはフェース。キャロウェイ本社のR&D(開発研究部門)は長年にわたりフェースの進化を追求してきた。


    名器『ビッグバーサ』からはじまったフェースの薄肉化

    ドライバーがメタルウッドの時代に突入した1990年代。1991年に発売されて世界的大ヒットを記録したのが『BIG BERTHA(ビッグバーサ)』だった。当時のドライバーは150cm³がスタンダードだったが、一気に187cm³という画期的な大型化に成功した。ヘッドの大型化とともにはじまったのがフェースの薄肉化だった。当時の開発責任者だったリチャード・ヘルムステッターは次のように振り返っていた。

    「フェースを薄くした方が飛ぶことはわかっていました。あとは強度の問題。『BIG BERTHA』は当時のドラコンチャンピオンに何千発も打ってもらって、それをクリアするフェースを開発しました」

    1995年には『GREAT BIG BERTHA』が大ヒット。その後のドライバーの大型化、そしてチタンヘッドという流行につながるエポックメイキングなドライバーになった。『GREAT BIG BERTHA』のヘッド体積は250cm³。フェースにはステンレスよりも薄くできるチタンを採用したことも大きな進化だった。

    2000年代になってからもフェースの進化は続く。『E・R・C』『E・R・C II』ではキャロウェイ独自のVFTテクノロジーを採用。フェースの肉厚を部分的に変えることによって、フェースの広い範囲で反発性能を上げることに成功。特に『E・R・C II』は長年愛されるロングセラーになった。

    部分肉厚の次は、キャロウェイの代名詞となったカップフェース。2003年の「E・R・C Fusion」ではカップフェースを採用しただけでなく、ボディは超軽量カーボンという時代を先取りしたドライバーだった。


    BIG BERTHA(1991)

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    キャロウェイの売り上げは1989年は1000万ドル、1990年は2100万ドルだったが、1991年に『ビッグバーサ』が発売されると、1991年は5400万ドル、1992年には1億3200万ドルと急成長した。


    E・R・C Ⅱ(2001)

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    2001年に発売された『ERC Ⅱ』は高反発時代を象徴するドライバー。中央部を厚くして、周辺を薄くするVFTテクノロジーは特許も取得し、その後のドライバー開発のトレンドになった。


    高反発規制に対応する「X型の双曲線フェース」

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    ハイパーボリックフェースによって、フェースの周辺部を薄くして高反発エリアを広げるという設計がスタンダードになった。

    ここまでは高反発時代の開発だった。2008年1月以降はドライバーの反発性能を制限するSLEルールが施行されることが発表されると、2006・2007年は各社ともにSLEルール時代のドライバー開発に着手。

    キャロウェイが手がけたのはフェースの裏に双曲線の形状を作ったハイパーボリックフェースだった。フェースの芯から上下左右にズレてもボールスピードが落ちにくい構造を実現。その形状を進化させた『レガシードライバー』は日本モデルとして大ヒット。2013年の『X HOT』ドライバーのスピードフレームフェースにもX型の双曲線は継承されている。

    2017年モデルの『GBB エピック』で初採用されたジェイルブレイクテクノロジーは、その後の『MAVRIK (マーべリック)』、『ROGUE ST (ローグスST)』、『PARADYM (パラダイム)』に軽量化するなどの進化を重ねて継承された。

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    2017年にはヘッド内部に2本の柱を立てた『GBB EPIC』が誕生。2本の柱によってクラウン側、ソール側にかかる上下方向のたわみを抑えて、フェースのたわみを最大化。2017年のNo.1ヒットとなった。


    世界初のAIフェースも第二世代、第三世代へ。

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    そして『EPIC FLASH』では世界で初めてAI設計によるフェースを搭載。最初のAIに入力したのは「ボール初速を上げること」「SLEルール以内を守ること」「耐久性があること」という3つの指示だけ。それ以降は、AIもエンジニアもモデルチェンジをするたびに驚異的な進化を遂げる。AIフェースはボールスピードだけでなく、打ち出し角、スピン量という飛びの三要素をインプットできるようになり、第二世代、第三世代のAIフェースになった。2025年モデルの『エリート』では打点ブレを補正するコントロールポイントを前作の10倍以上にすることに成功した。

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    1990年代からフェースの素材、形状、そしてAI設計を追求しつづけてきたキャロウェイ。2026年の新ドライバーも期待が高まっている。2025年シーズン終盤のDPワールドツアーではキム・シウ、ショーン・ノリスが新ドライバーを使ってトップ10入り。「ヒーローワールドチャレンジ」ではサム・バーンズも2026年モデルを使っていた。

    2026年モデルにはどんなフェースの進化が待っているのか──。

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