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    1. NEWS

    深堀圭一郎プロが「ELYTE(エリート)」ドライバー4機種を打ってみた!

    2025.01.07 

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    新年が明けて1月7日、ドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアンを揃えた2025年のニューシリーズ、「ELYTE(エリート)」が発表されました。今回はいち早く、キャロウェイ・スタッフプレーヤーの深堀圭一郎プロによるドライバー試打インプレッションをお届けします。ラインアップは、「ELYTEドライバー」「ELYTE Xドライバー」「ELYTE MAX FASTドライバー」「ELYTE ◆◆◆ドライバー」の4機種です。

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    深堀プロにとって、「ELYTE」のドライバーを見るのも打つのも、このとき(12月後半)が初めてということで、試打に入る前に、キャロウェイのプロダクト担当、石野翔太郎さんによる簡単なレクチャーから取材がスタートです。

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    PARADYM Ai SMOKEシリーズから「ELYTE」への大きな進化ポイントは3つ。1つ目は、弾道を最適なものに補正してくれるフェース上の場所、コントロールポイントが前作よりも10倍となったことで、それにちなみAi 10x FACEと名づけられています。2つ目は、チタンを扱うことのできる3Dプリンターの導入により、プロトタイプの製作時間が90分の1にまで短縮され、安心感のある見た目と空気抵抗の削減を同時に実現したヘッド形状を徹底的に追求できたこと。今回つくられたプロトタイプは、従来の5個以下から75個へと大幅に増加しています。そして最後は、従来のトライアクシャル・カーボンよりも設計どおりに精密に成型しやすいサーモフォージドカーボンという新たな素材がクラウンに採用されたことで、この素材は、より最適な重量配分を可能にしたりするだけでなく、これまで以上に心地良い打感や打球音ももたらしてくれるということです。

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    深堀プロは常々、「キャロウェイは毎年、新しいテクノロジーで僕たちを驚かせてくれる」と語っていますが、それは「ELYTE」でも同様だったようです。カットサンプルを見ながら石野さんの説明に耳を傾ける深堀プロの口からは、「10倍!?」「へー!」「ほー!」といった感嘆の声が何度も漏れていました。

    「大きな投資をして75個のプロトタイプをつくれるようになり、カーボンの素材もよりいろんな形を実現しやすいものになった。そして、フェースは10倍の力。本当にすごいですね。キャロウェイという会社の本気度が感じられて、あらためて、さすがだなと思います」

    もちろん重要なのは、これらの驚きが実際のショットにどんな効果となって表れるかという点です。深堀プロがまず試したのは、スタンダードモデルの「ELYTEドライバー」。非常に気温が低く、風も強いなかでの試打でしたが、1球目からちょうど良い高さの力強いストレートボールが放たれると、深堀プロの絶賛コメントが次から次へと出てきました。

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    「打感も音もすごく良くて、ボールが一度、グッとヘッドのなかに入ってから打ち出されていくような印象です。それに加えて、切り返しから20~30cm下ろしてきたときのスピードも高く、とても振りやすい。距離が欲しいという方に、とても良いと思いますね」

    「ダウンスイングの振り抜きが速い感じは、空気抵抗が少なくなったヘッド形状にも理由があるんでしょうね。前作よりも振りやすくなっている感じがあります」

    「スピードが出ないとか、振り切りが悪いなというときには、自分で振りにいかなければいけなくなって、どうしても力が入ったり、バランスを崩したりしてしまうのですが、『ELYTEドライバー』のように振りやすいと、そういう余計な力を入れずに済みます」

    「アドレスの際は、とても構えやすいです。ある程度シャローな形状なので、上げたいとか飛ばしたいという意識を持たないで済みますから、この形状はとても良いと思います。また、こういうタイプはボールが吹けやすかったり、パワーが出なかったりということもけっこうあるのですが、それも感じません」

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    では、コントロールポイントが10倍になったAi 10x FACEの威力はどうでしょうか。あえてトウ側に打点をずらして試してもらいましたが、それでもボールは、1球目と変わらないストレートな弾道となりました。深堀プロは、打感にも感心したようです。

    「打点が芯からずれると、普通は打感が重くなるじゃないですか。『ELYTEドライバー』にはそれがなく、正直どこに当たったのかわからないような良い感触です。やはり、ミスショットをカバーする能力がさらに高まっているような気がしますね。振りやすくて、ミスが10倍許されると思えば、本当に簡単です。ゴルフコースが広く感じるんじゃないですか」

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    続けてヒール側でも打ってもらいましたが、深堀プロは、「ヒールのほうが、打感が芯よりも良いくらい!」とびっくり顔です。

    「ボールはわずかに右に曲がりましたけど、ビリっと痺れることもありませんでした。もうちょっと変な打感になると思っていたので、驚きです。これなら、ミスショットした感じがしないでしょうね」

    「ELYTEドライバー」に続いて試打したのは、よりやさしさを求めた「ELYTE Xドライバー」です。深堀プロも、より大きさを感じさせるヘッドを見て、ターゲットとなるゴルファーをすぐにイメージできたようです。

    「これは、身体が硬いなど、どうしても捻転が足りない結果、手打ちになっているゴルファーに、夢のドローを打たせてくれそうですね。それは形状から感じます。また、ゴルフを始めたい若い人が、しっかりとスイングをつくっていくという場合にも適していると思います。ちょっと、つかまり気味の顔になっています」

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    実際に1球打ってもらうと、予想したとおりの弾道です。

    「勝手に右に出ながら左に曲がっていってくれます。右に出ながら左に曲がっていくボールは、スイングをつくるうえで、いちばん良いんですよ。どうしても右手を使ってしまう人も、こういうクラブならば力を緩めて打てるようになります」

    深堀プロは、さらにもう1球打って、「ELYTE Xドライバー」のより細かな解説を加えてくれました。

    「さっきの『ELYTEドライバー』よりも少しアップライトに見えるので、構えたときにボールが右に逃げていくという恐怖が減るかもしれません。フェースアングルもボールをつかまえてくれる感じがあります。そのため、アドレスで少し力を抜くことができるんです。ダウンスイングでも、クラブが勝手にローテーションしてボールをつかまえてくれる感じになるので、しっかりとスイングできるようになります」

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    「ボールの上がりやすさもあります。僕たちがこういうクラブを打つと、正直球が上がりすぎてしまったり、フックになりすぎてしまったりすることが懸念されるのですが、『ELYTE Xドライバー』なら、僕たちでも問題になりません。だから、僕もドローが打てなくて悩んだときには使いたいです(笑)」

    「音と打感は、『ELYTEドライバー』と同じカテゴリーです。これも、フェースに食いつきながら、打ち出していく力も感じます。素晴らしい出来ですね」

    「あとは、やっぱり振りやすさです。ダウンで自然にクラブが下りてきて、徐々に加速できる感じがあります。振りやすいというのは、何よりですし、これはたぶん空力のおかげなんでしょうね」

    3つ目の「ELYTE MAX FASTドライバー」は、シリーズでもっとも軽量化されたモデルであり、素振りをした深堀プロの第一声も、「軽く感じます」というものでした。ただ、それは単純に軽いということではないようです。

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    「僕の良いクラブの基準というのは、振ったときに軽く感じるというものです。それは振りやすいということですから。軽すぎず、重すぎない、振れる範囲の重さ。シャフトとのマッチングもあるのでしょうが、このドライバーはスイングしたときに重く感じないという点が、すごく良いですね」

    ボールを打ってもらうと、心地良い打球音を残して、しっかりとつかまった高い弾道が放たれていきました。「ELYTE Xドライバー」と同様、深堀プロはすぐに、フィットするプレーヤーがわかったようです。

    「これは、以前のような球が打てなくなってきて、ちょっと悩みはじめた年齢の人たちに抜群ですね。球が、『ELYTEドライバー』や『ELYTE Xドライバー』よりも上がりやすくなったことに加えて、球もつかまりやすくなっています。シャフトが動きながら、ヘッドの力とともに押し出してくれるので、昔は距離が出て良い球が打てたのに、いまは上がらないとか、ボールが右に行くといった悩みを解消できるクラブです。また、アウトから振って手でボールを引っかけてしまうという人にも合うんじゃないでしょうか」

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    ここで石野さんが、「ELYTE MAX FASTドライバー」独自の開発プロセスを、深堀さんに伝えました。今回、「ELYTE MAX FASTドライバー」のフェース設計において、AIにインプットされたリアルなスイングデータはアジア人のもののみとなっており、そのほとんどが日本人であるという話です。

    「日本人は、スクエアインパクトに持っていくのは上手なのですが、けっこう外から内に向けて力を入れてしまいます。欧米人は逆です。その違いもあるので、より日本人のミスにフィットしたフェースになっていると言えます」(石野さん)

    この説明に対して深堀プロは、「私がよくプロアマで一緒に回るような方のデータが、そのまま入っているんですね」と返しながら、さらにもう1球打つと、すっかり合点がいった様子でした。

    「使うべき方の顔が、頭のなかに浮かびました。『あの人だな』と。たしかにこれは、そういう方たちにピッタリですね。スイングは変えずに、そのまま打ってもらってOKです。打感もフェースの食いつきも音も変わらず良いですし、シャフトとのマッチングも良いです。しっかりとたわみながら、最後のインパクトでは粘りもあって、そこで押し出してくれる感じがあります」

    最後は、プロや上級者向けの「ELYTE ◆◆◆ドライバー」です。構えた瞬間、深堀プロは、「まったく違う」とつぶやきました。

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    「これはまさに、『我こそは』という人向けです。すごくディープフェースですし、ヘッドがより小さく見えます。大きいけれど集約されているように見えるので、力強さを感じさせるクラブですね」

    ヘッドの印象同様、打ち出されたボールも先の3モデルより低めの強弾道でした。深堀プロは、前作の◆◆◆モデルとの比較も交えて、インプレッションを次のように語ります。

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    「断然、球が強いですね。やっぱりこれは、ある程度ヘッドスピードがある人で、競技志向だったり、もともと運動をやっていたりといった方におすすめです。打感や音は、先の3つのモデルと比べて少し強く当たった感じがするものになっています。こちらのほうが、もう少し強く出るパワーを感じる気がします。『ELYTEドライバー』などは、もう少し食いつき感があるかもしれません。昨年の◆◆◆モデルとちゃんと比較するならば、ウェイトなどをここから自分に合うようにしていく必要がありますが、いまの状態で何が変わっているかと聞かれれば、振りやすさということになると思います。圧倒的に、振りやすくなっていますね」

    「ELYTE」の4つのドライバーは、2月7日発売の予定となっています。ぜひ、深堀プロのコメントを参考にしつつ、スペシャルサイトなどでさらなる詳細もチェックしてみてください。

    ELYTEシリーズのスペシャルサイトはこちら

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