「ないなら作ろう」西村優菜の理想から誕生した
「QUANTUM MINI SPINNERフェアウェイウッド」

2026.03.13

1_v2.jpg


キャロウェイから、「QUANTUM MINI SPINNERフェアウェイウッド」という名の新製品が発表となりました。通常とは設定が異なるモデルで、番手はW#7からの3種類です。理由は、約2年前に掲げられた開発テーマにあります。キャロウェイ・スタッフプレーヤー、西村優菜プロが理想とするショートウッドを実現する──。本人の言葉とともに、プロジェクトの歩みを振り返ってみましょう。


「背が低いので、ロングアイアンがどうしても難しくなってしまう」ということで、西村プロはショートウッドをアイアンのように操りながら、ツアーのシビアなセッティングと戦っています。


「ショートウッドは、簡単にボールが上がってくれて、かつスピンも入りやすい。硬いグリーンであってもボールを止めやすいかな、というのが理由です」

2.jpg


西村プロが中学2年時から長年愛用してきていたのが、2015年モデルのGREAT BIG BERTHAフェアウェイウッドです。西村プロはその間、さまざまな新しいモデルもテストしてきたのですが、どうしてもGREAT BIG BERTHAフェアウェイウッドを手離せなかったそうです。


「スピン量だったり、球の高さだったり、自分のイメージどおりに飛んでいってくれていたので、もう自分にとってはパーフェクトなショートウッドでした。ほかにもいろいろ試してはきたのですが、ボールが強かったりするなど、なかなか好みのモデルに出合えませんでした」


ないならば、つくろう──。2024年、キャロウェイの技術陣が立ち上がり、開発プロジェクトがスタートしました。西村プロが何よりも求めたのは、「やっぱり、スピン量」でした。

3.png


「ショートウッドを持っている理由がそこなので、だいたいの目標値も挙げながら、ちゃんと入れたいですとお伝えしました。また、飛び方も最初から高くなるんじゃなく、スピンが入りながら前に進んでいくというか、ちょっとホップしながら飛んで、スピンが効くという、自分のイメージ像みたいなものがありました。それは全部、わがままを言わせてもらいました(笑)」


最初のプロトタイプ(下画像)は、2025年の4月に完成。早速、西村プロに手渡され、テストが行われました。

4.jpg


「自分のすごく好きな見た目で、つかまりやすそうでしたし、どちらかというとヘッドが小ぶりなので、操作しやすいのかなという印象がありました。打った感じも、球の飛び方など、割と良かったです。ただ、ちょっとスピン量をうまく調整できなかったり、ボールを濡らして打ったときにドロップしてしまったりといった問題が、そのときはあったかなという感じです」


新たなプロトタイプが出来上がったのが、半年後の2025年10月。試打をした西村プロは、「完成に近づいている」という手応えを感じたそうです。


「良くなったなという雰囲気があって、あとは距離の部分だけという感じでした。どんどん、実際に使うイメージが湧いてきましたね」

5.jpg


最終テストは、2025年も終わりに近づいた12月。文句のない仕上がりであったことが、西村プロの「最高でした」という言葉から伝わってきます。


「たくさん、わがままを言ったのですが、自分がイメージしていたショートウッドだなという感じでした」

6.jpg


完成形となった「QUANTUM MINI SPINNERフェアウェイウッド」には、QUANTUMの他のフェアウェイウッドとは異なる部分が多く存在しています。フェースは、同様にAIの設計によってつくられている次世代Aiフェースですが、インプットされたのは多くのプレーヤーのスイングデータではなく、西村プロ本人のものです。また、ディープフェースによる高めの重心が、スピン量の増加に繋がっています。

7.jpg


さらに特徴的なのは、W#7とW#9における素材の配置で、クラウンにはステンレススチール、ソールにはカーボン(W#11はソールもステンレススチール)を使用。従来は、低重心化を目指して、クラウンは軽くし、ソールは重めにするというのが一般的でしたから、まったく逆のスタイルです。これも、高重心化によるスピン量の増加を狙った設計です。

8.png


実際、西村プロもスピンの入り方には、かなり満足している様子です。


「いい角度で着弾していたと思いますし、スピンもしっかり効いていたので、これだったら硬いグリーンでもいけるなという印象はありました」


また、横からの風に対する強さにも驚かされたそうです。


「横ブレのなさに、ちょっとびっくりしました。テストのときは、私が苦手とする横風だったのですが、そのなかでもボールが捻じれず、しっかり負けずに飛んでいってくれていたので、そこはすごく気に入った部分でもあります」

9.jpg


一方で、「QUANTUM MINI SPINNERフェアウェイウッド」のソールには、QUANTUMの他のフェアウェイウッドと同じくステップ・ソールデザインが採用されていますが、その効果も西村プロのコメントから伺うことができます。


「私はもともとドローヒッターですが、ラフで1球目にフェードを打って、2球目はノーマルな打ち方をするということもやってみました。ラフから普通にドローを打つと、ボールが引っかかったり、低く出たりといったことがあるのですが、このクラブはフェードでもノーマルでも抜けやすい感じがあって、同じ高さで飛んでくれていたのは、ちょっとびっくりしました」

10_v2.jpg


「QUANTUM MINI SPINNERフェアウェイウッド」がつくられたことで、西村プロの14本のカテゴリー構成に変化が生まれる可能性も出てきています。これまではW#7とW#9が入っていたので、「QUANTUM MINI SPINNERフェアウェイウッド」でも同じくW#7とW#9を使うとのことですが、テストではW#11も「ありかも」と感じるほどに感触が良かったことを明かしています。

11.jpg


「W#9の下はユーティリティの6Hだったのですが、W#11も打たせてもらいました。ウッドとは思えないボールの高さが出てくれましたし、距離も6Hと同じ距離感で飛んでいってくれていたので、ちょっと期待しています」


「QUANTUM MINI SPINNERフェアウェイウッド」の存在は、西村プロの今シーズンに臨む気持ちや自信を、より高めてくれたようです。

12.jpg


「アメリカツアーはやっぱりグリーンが硬かったりして、点で落とさなければいけないシチュエーションが日本のコースよりは多いかなという気はしているので、新しい武器を味方にもっともっと優勝争いできたらいいなと思っています」


もちろん、アマチュアゴルファーに対しても、「『こんなに簡単なんだ』とか、『こんなに簡単に球の高さを出せるんだ』というのを、ぜひ感じてほしいです」とオススメしてくれています。「QUANTUM MINI SPINNERフェアウェイウッド」の発売は、4月17日予定です。お楽しみに。


キャロウェイの公式YouTubeチャンネルでは、「QUANTUM MINI SPINNER フェアウェイウッド」の開発に迫る西村プロのスペシャルインタビュー 「フェアウェイウッドができるまで」 を公開中です。こちらもぜひご覧ください。


QUANTUM MINI SPINNER フェアウェイウッド製品ページはこちら