1月19日、新シリーズの「QUANTUM(クアンタム)」が正式発表となりました。QUANTUMは、「飛躍的な」といった意味の言葉です。ドライバーには5つのモデルが用意され、注目すべきニューテクノロジーは、3層構造を採用したTRI-FORCEフェースとのことですが、実際に打つとどんなパフォーマンスを発揮するのでしょうか。3人のキャロウェイ・スタッフプレーヤーに印象を語ってもらいました。

まずお届けするのは、河本力プロのインプレッションです。じつは、河本プロが「QUANTUM」のドライバーを初めて打ったのは、2025年のシーズン中だったそうです。

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「最初から良かったですね。すぐにでも試合に投入したい気持ちになりました。そのときに言ったんですけど、このドライバーを打つと、ボールを2回押している感じがするんです」(河本プロ)

河本プロのこの感覚は、TRI-FORCEフェースの構造と大いに関係しているのでしょう。キャロウェイのプロダクト担当である海沼龍之介さんが、あらためてTRI-FORCEフェースの特徴を河本プロに説明します。

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「今回のフェースの開発では、スピードに特化しようということで、異なる素材で構成した3層構造が初めて採用されました。まずはチタンですが、これは前作のELYTEシリーズのものよりも14%、薄くされています。これにより、たわみ量が大幅に増えて、チタンならではの大きな反発力をこれまで以上に引き出すようになっています。ただし、それだけ薄くなっている分、この薄いチタンだけのものを河本プロが打ったとすれば、1球で壊れてしまうかもしれません。そこで、チタンの裏側に非常に薄いポリメッシュとカーボンが重ねられました。カーボンが耐久性を担い、ポリメッシュはチタンとカーボンを貼り合わせる役割を果たしています」(海沼さん)

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さっそく河本プロに打ってもらうと、気温が非常に低いコンディションのなかでも、海沼さんの説明に違わない強烈な弾道が放たれていきます。

「打ってる感じはとても柔らかくて、フェースがすごくたわんでいる感覚があります。たわんでからボールを押すので、2回押している感じがするんですよね。打ってみれば、先ほどの説明も、『なるほど』と思います。すごく気持ちが良いです。この感覚なら怖くないと言いますか、安心してインパクトを迎えられるという感じです。球離れが速いと、怖いんですよね。ボールスピードも、打感が柔らかく感じるので、出ていないんじゃないかと思ってしまうのですが、実際に測定してみると速いんです」(河本プロ)

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2球目も、非常に直進性の強いビッグボールです。

「2025年のシーズンが終わってから、ずっとこのドライバー(QUANTUM ♦♦♦ドライバー)を打っているんですが、最近のラウンドでも本当に曲がらないんですよね。2打目をフェアウェイから打つ回数がすごく多いです。スピン量が安定していて、打ち出しも安定しているので、曲がり幅が少ないんでしょうね。いつも自分の思っている枠のなかに飛んでいく感じです。打ったあとに、ボールが飛んでいく方向をパッと見るじゃないですか。ちゃんと僕の思い描いていた場所にボールがいるんですよ。すごくありがたいです」(河本プロ)

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河本プロのこの言葉は、チタンが薄肉化されたことによる別の大きな効果の証かもしれません。海沼さんが説明を加えます。

「フェースには、これまで同様にAI設計が導入されていますが、フェースがたわみやすくなった分、AI設計による弾道補正能力も、より発揮されるようになったんです。とくにスピン量に対する効果は大きく、フェースのどこで打っても、これまで以上にバラつきの少ない、安定したスピン量を実現します」(海沼さん)

この話を聞いて、河本プロもすっかり合点がいった様子です。

「スピン量の安定は、いちばん僕たちが欲しいものです。スピン量とボールの曲がり方は直結すると思うので。スコアメイクに繋がりますし、スピン量が安定してくれれば、2打目をフェアウェイから打つ回数が増えて、より飛距離を武器にすることができます」(河本プロ)

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続けて3球目を打った河本プロの顔に、笑みがこぼれます。

「思わず笑顔になってしまいますね(笑)。これまで、ちょっと狭いと感じたり、ここはドライバーではないかなと思っていたりしたホールでも、最近は自信を持ってドライバーを抜けるようになりました。フェアウェイウッドやアイアンで刻もうかなと思っていたところをドライバーで攻めていける、そんな安心感のあるクラブになっていると思います。ヘッドの形も、ずっと使いつづけてきた♦♦♦の感じなので、違和感なく替えられます。もう確実に、新シーズンは最初から使うと思います」(河本プロ)

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ここまでは、河本プロ用に仕上げられたQUANTUM ♦♦♦ドライバーを打ってもらいましたが、せっかくなので、他の4機種も試してもらいました。まずは、スタンダードモデルのQUANTUM MAXドライバーですが、河本プロは構えたときの見た目についても、実際に打ったボールに対しても絶賛です。

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左/QUANTUM ♦♦♦ドライバー、右/QUANTUM MAXドライバー


「フェースが被っているようにはまったく見えなくて、非常にフェースが真っすぐですね。それがすごく良いです。♦♦♦は、地面に置いたときに少し開く感じで、開き気味のアングルのほうが僕は好きではあるのですが、MAXは変につかまりすぎるようなクラブに見えず、スクエアで本当に良いと思います。こちらのほうがシャローで、フェースから後ろまでが少し長いため、すごく直進性がありそうな見た目でもあります。打感はやっぱり、同じフェースですから、似ています。たわみますし、すごく良いですね。アマチュアのみなさんには、僕が打っても良い球が出るということを知っておいてほしいです。ある程度、誰にでもマッチするのだと思いますし、あとは、構えたときの感じなどで選べば良いということになるのではないでしょうか」(河本プロ)

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左/QUANTUM ♦♦♦ドライバー、右/QUANTUM MAXドライバー


QUANTUM MAX Dドライバーでは、一瞬、河本プロがボールの行方を見失いそうになるほど、高い打ち出しのボールが連発でした。

「すごく上がりますね。自分のいつもの角度とは違うので、どこに飛んだか、すぐにはわからなかったほどです。簡単です。ボールスピードがあまり出ないという人にすごくオススメかもしれません。ボールもしっかりつかまりますし、とにかく、ボールが上がることにビックリしています。構えたときの印象は、MAXよりもシャローで、フェースから後方までが長い感じです。フェアウェイウッドに近いような見た目になっていると思います」(河本プロ)

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左/QUANTUM MAX Dドライバー、右/QUANTUM MAX FASTドライバー


QUANTUM MAX FASTドライバーは、やはり軽さが印象的だったようです。

「形はMAX Dに似ていますが、少し、フェースが左に向いたアングルに見えます。打ってみると、こちらもボールが上がりましたし、つかまって少し左に飛んでいきました。非常に軽いので、年々、クラブが重いなと感じてきている人にはすごいオススメしたいですし、女性ゴルファーもおそらくこのままで打てると思います。振りやすいです。僕は重いクラブのほうが再現性が上がるので、軽くすることはないですが、軽いクラブが、こんなに振りやすかったんだと、いま感じています。とにかく、MAX DとMAX FASTは、ここまでボールが上がるのかと、本当に驚いています」(河本プロ)

最後に、QUANTUM ♦♦♦ドライバーよりもやや大きめのツアーモデル、QUANTUM ♦♦♦ MAXドライバーです。

「形は、フェースがディープで僕の好みです。♦♦♦よりも、ちょっと大きく、安心感はこちらのほうがあります。でも、限りなく♦♦♦に近いと思います。打ってみると、♦♦♦よりも少し球が上がりやすく、つかまる感じがありますね。でも、これでも充分にツアー向けです。あくまで♦♦♦と比べたら、という話ですね」(河本プロ)

全5モデルを打ってみて、最後に河本プロが強調したのは、やはり実際に試してみることの重要性です。

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左から/「MAX」、「MAX D」、「MAX FAST」、「♦︎♦︎♦︎」、「♦︎♦︎♦︎MAX」


「♦♦♦の形に昔から慣れていますし、すごくいいなというのはあるのですが、年々、こうやって良いものが出てくるので、ほかのモデルもいいなと思うようになってきていますし、こうなると、全部試してみたくなりますね。全体的には、ちゃんと住み分けができていますし、これだけ種類があれば、誰にでも絶対、良いと思うモデルが見つかります。なので、やっぱり試打をしたほうがいいんじゃないですかね。試打するべきですよ」(河本プロ)

河本プロに続いて、深堀圭一郎プロと六車日那乃プロのコメントもご覧いただきましょう。いずれも、2026年シーズンに向けてQUANTUMのドライバーをさまざまにテストしているなかでの印象です。

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●深堀圭一郎プロ

「ともかく打感がとても柔らかかったです。いままで以上に球をつかまえて、いったんフェース上で飛び出していく準備をしてから、球が放たれていくという感覚です。いくらボールスピードが出るクラブであっても、球離れが速いと、どうしても滑っている感じがして、どこに飛んでいくかわからないような怖さが出てきます。その点、QUANTUMでは一度ためてから強く出ていってくれるところがありますし、こういう感覚だと、心の余裕が出て、スイングがゆっくりになるんですよね」

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●六車日那乃プロ

「そんなに気合を入れなくても、6割とか7割くらいのスイングで、しっかりと飛距離を出していくことができるドライバーのように感じます。チタンの薄さというのは私としてはあまりわからなかったのですが、打感が柔らかい点と、一度、ボールを捉えてから飛んでいく感じは、チタンの薄さがそうしてくれているのかなとも思いました。また、打点位置が違っていても、その感覚が得られるので、まさに、飛ばしたいけど曲げたくないという願いをかなえてくれるドライバーのように感じます。一発の飛びもそうですけど、10球中7、8球が安定して良いところに必ず飛んでいってくれそうです。飛距離はまだ測っていないのですが、これまでよりも飛んでいる気がします。最初だけでなく、先のほうでもスピードがあって、最後の伸びも速いので、キャリーも出ていそうですし、ランも稼げそうだなと思います。風にも、そんなに左右されないのではないでしょうか」

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QUANTUMのドライバーシリーズは、2月6日より順次発売されます。各モデルの詳細などは、ぜひ、キャロウェイ オンラインストアでチェックしてみてください。

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