2026.02.04

まずは、360°アンダーカット構造の説明からお聞きいただきましょう。大きな狙いは、やはり、「たわみ」にあるようです。
「アイアンもフェアウェイウッド、ユーティリティと同じような着眼点で開発が行われています。一般のゴルファーの方のアイアンショットでは、芯より下側やトウ側に当たるミスがすごく多いです。そのため、フェースの下側やトウ側をしっかりとたわむようにして、高い打ち出し角とボールスピードを実現することが主眼となりました。今回のアイアンのいちばん進化したポイントである360°アンダーカット構造は、ヘッドの周りすべてを、素材をえぐることによってアルファベットのJのような断面にしているフェースカップ構造です。加えてソールやトウ側下部は、バックフェースに採用されたボディウェイトとの溶接位置が、かなり後方に位置しています。通常は板状のフェースをはめ込むだけですが、QUANTUMのアイアンでは、フェースの下側がかなり後ろまでフェースカップ構造になっているんです。これらにより、今回、そのあたりが非常にたわむようになっており、トップ気味の打点位置でもしっかりと球が上がってくれて、ボールスピードもあまり失うことはありません。もちろん、フェース設計はAIによって行われています」(キャロウェイのプロダクト担当、海沼龍之介さん)

また、説明に出てきたボディウェイトでは、搭載位置にも工夫がなされています。
「肉厚な部分を、ソールから見て少し上のところに配置しています。下に置きすぎると、低重心になりすぎてスピン量が減ったりするのですが、ちょっと浮かせていることで重心が下がりすぎず、スピン量も維持しています。前述のように、360°アンダーカット構造などにより、フェース下部がしっかりたわむことで、打ち出しも高いため、グリーンに止められる球を打ちやすいアイアンになっていると言えます。さらに、ボディウェイトとソールの間にはウレタン・マイクロスフィアも入っていますので、打感も打音も、非常に心地良いものになっています」(海沼さん)

深堀プロと六車プロには、いずれもQUANTUM MAXアイアンのI#7を打ってもらいました。まずは六車プロからテストをスタートしましたが、海沼さんの説明どおり、薄めにヒットしたボールでも、しっかりとした高さで飛んでいきます。
「いまの薄めの当たりは、ミスをしたんですけど、ミスじゃなく見えるという感じです。構えたときの見た目も、シュッとしていて、コントロールしやすそうな印象です」(六車プロ)

次の球も、高く大きな放物線を描きました。I#7のロフト角は29度と、ややストロングですが、六車プロは、「高さが、最後でも思ったより出てくれています」とのことです。
「自分なりに調整すれば、試合でも使えそうです。抜けも良いです。私がアイアンに求めるのは、抜けの良さです。打ったときに芝に引っ掛からずに、抜けやすいモデルがいいなと思っているのですが、その点、このアイアンもすごくいいなと感じます」(六車プロ)

抜けの良さには、いまやキャロウェイのアイアンで定番となった、ソールの面取りが効いているのでしょう。「QUANTUM」のアイアンでは、リーリングエッジ側のトウからヒールにかけて、一定の薄さで面取りが入れられています。六車プロにはさらに、少しトウ側でも打ってもらいました。結果は、普通に打ったときと遜色のない球筋です。

「先ほども言いましたが、ミスしても、ちゃんと上がってくれて、ミスがミスになりづらいです。いまは、フェースの先のほうで打ちました。もう少し失速するかなと思ったんですが、意外と失速しませんでした。平均的に安定してくれている感じかなと思います。先ほどの説明にあったように、フェースの下側やトウで打ってもたわんでる感じはあります。打感も柔らかいです。アイアンは、寒いときなどとくに、ミスをすると手が痛くなりますけど、そういう感じはまったくなく、本当にどこで打っても弾いてくれるという印象です。端に当たっても、フェースの柔らかさで運んでいってくれるので、ミスをしてもそれほど気持ち悪さがないかなと感じます。あまりマイナスなイメージを持たないで、使いつづけられると思います。アマチュアのみなさんには、もってこいのクラブじゃないでしょうか」(六車プロ)

六車プロに続いて、深堀プロが同じくQUANTUM MAXアイアンのI#7でスイングします。深堀プロは1球打ってすぐに特徴をつかんだ様子で、フィーリングは、「フェアウェイウッドなどとまったく同じですね」とのことです。
「ボールを拾ってくれて、打ち出してくれる。一回、ボールをすくい上げるというか、フェース上で打点位置を上げてくれている印象です。ボールの下にヘッドの下側が入っていく感じなのですが、それもフェースが寝ていくのではなくて、ちゃんと力が伝わるんです。本当にフェアウェイウッドやユーティリティを打ったときと同じようような動きを感じます。飛距離やボールの強さを出すモデルはいままでもありましたが、これは従来以上にボールの下に入っていきます。なおかつ、強い球で、球も高いです」(深堀プロ)

そう語る深堀プロに、フェースの下側やトウ側でも打ってみてくださいとお願いすると、即座に、「下目にはならないんじゃないかな(笑)」という言葉が返ってきました。
「全部、ボールを拾っちゃいますから。いま打ったのは下の先側ですけど、ボールの勢いは変わらないです。違いは、下側で打った分、ほんのわずかに高さが低いくらいです。相当にやさしいです。いままで以上にやさしいアイアン。やりましたね、360°アンダーカット(笑)」
普段は軟鉄鍛造のアイアンを使用する深堀プロですが、ステンレススチール製のQUANTUM MAXアイアンが生み出す打感にもお墨付きを与えてくれました。

「これ、打感は、ものすごく良いです。フェース下側で打つと、普通なら重くて硬く、しびれる感じもあるんですけど、これは柔らかく感じて、フェースのどこで打っても食らいついた感じが手に伝わってきています。昔から、アマチュアの方は芯に当たったとき、『良いショットだった。軽かった』と言ったりしますよね。このアイアンでは、同じような感覚がどこでも得られているから、軽く感じます。弾くという感じでもなく、ちゃんと食らいついてから、強く出ていく。でも、感覚的には重たいんじゃなくて、軽く感じるんです。しっかり、ヘッドが入っているんでしょうね。ぜひ、多くのアマチュアの方に打ってみてほしいです。たとえば、バックスイングがしっかりと入らない人たちは、けっこうトウ側に当たったりすると思うのですが、そういうところにも強くなっているというのは良いですね」(深堀プロ)
また、深堀プロも六車プロ同様、抜けの良さについても高評価です。

「六車プロも言っていましたが、アイアンにとって抜けの良さというのは、とても重要な要素です。僕もリーディングエッジを削ったりして、どういうソールがいちばんいいかを探ったりするのですが、やっぱり、ソールが芝に入りながらも、早めにスッと抜けてくれる、地面と接触している時間を少なくしてくれるというのが良いですね。ただし、ちゃんと接地もしていてくれないと、適切なところにボールが当たりません。このアイアンの抜けは、気持ちいいですね」(深堀プロ)

QUANTUM MAXアイアンとQUANTUM MAX FASTアイアンは、2月13日から発売される予定となっています。どちらもテクノロジーは基本的に同じですが、QUANTUM MAXアイアンが一般的な大きさのヘッド、オフセットになっているのに対し、QUANTUM MAX FASTアイアンはサイズが大きめで、オフセットも、より目立つものとなっているところが特徴的です。また、バックフェース下部のボディウェイトの形状も、少し異っています。さらなる詳細は、ぜひキャロウェイ オンラインストアにてご覧になってみてください。